BLUESPARK

BLUESPARKは、パルスパワーにより衝撃波を発生させ、井戸を復活させることが可能になる技術です。さらに内部及び周辺部のスケールを除去し、配管の清掃も行います。この技術は石油生産においては世界で1000本以上の実績があり、ほぼ全ての主要な国際石油企業において活用されています。地熱発電における井戸の修復やメンテナンスはもちろん、出なくなった井戸を復活させることも可能にし、地熱発電の効率を大幅に向上させるBLUESPARK。還元井での効果、生産井を復活させる効果も絶大です。

Bluesparkのロゴ

持続可能な地熱発電の大きな課題

井戸のメンテナンスによる経済的負担

研修時の画像

地熱発電の持続可能な運営には、井戸の蒸気と熱水の生産能力を維持する必要があります。しかし、井戸の配管内にスケールと呼ばれる汚れや垢が溜まると、これらの能力が低下し、結果として発電能力も低下するといった課題がありました。

この課題を解決するため、従来は、ドリル掘削を用いてスケールを取り除いていました。また、河川や湾港などの水底の土砂などを掘り上げる浚渫(しゅんせつ)という作業によって、井戸の配管内に堆積したスケールをそぎ落としていました。

しかし、この方法では、配管を傷つけるといった井戸への負担が生じてしまいます。加えて1ヶ月以上の作業日数が必要で、その間の稼働ができず、多額のコストと人員が必要になるというデメリットがありました。

BLUE SPARKが課題を解決

持続可能な地熱発電を実現

Bluesparkの説明画像

多額のコストと人員が必要となる課題を解決したのが、Geo Dreamsが提供する最新技術、BLUE SPARK。

BLUE SPARKは、カナダのBlue Spark Energy(ブルースパークエナジー)が開発した装置です。

この装置は、パルスパワー(蓄積した電気エネルギーを短時間で放出することで得られる高いパワー)による衝撃波を発生させて、井戸の内部および、周辺部のスケールを除去します。

エネルギーは「スプーン1杯分のオレンジジュースに含まれるカロリー程度」であり、井戸の損傷を心配する必要がありません。その上、井戸の周辺の岩盤に細かい亀裂を入れることで、浚渫以上の効果が見込めます。

また、化学物質を使用していないため、環境に優しくて安全というメリットもあります。

BLUE SPARKの技術

最短1日で作業完結!高度で環境にも優しい技術

BLUE SPARKの技術

BLUE SPARKは、掘削用に「やぐら」を設置する必要がありません。限られた人員で、建柱車やクレーン車といった必要最低限の設備のみを使用して、直径70mmのデバイスを上下に操作することで施工します。

従来の方法が1~2ヶ月もの作業日数を要していたのに対し、この手法では最短で1日から数日という短期間で効率的に作業を完結できるため、井戸を休止させる期間の短縮が実現でき、経済的メリットが大きいのが特徴です。

さらに、BLUE SPARKは薬液注入とは異なり、あらゆる種類のスケール除去に対応可能で、事前準備のための浚渫を行う必要はありません。また、スケールと岩に隙間がなくても、井戸の360度方向のスケールを除去できます。

地上の作業はピックアップトラック1台、作業員1名、そしてキットの派遣のみで済むため、大量の人員を確保する必要もなく、作業がクリーンかつスムーズに進められる上に、井戸へのダメージや環境汚染のリスクもありません。

『シンプルに実現できて、効果的、そしてコスト効率が良い』

BLUE SPARKは、そんな、夢のような技術なのです。

BLUE SPARKの事例